活動メンバー紹介 アフリカ ガーナ

氏名 馬場金司 明石市在住

ケープ・コースト 2014~2016

配属先:ケープ・コースト大学 生物科学学部

職種:統計

内容:確率統計の教育

 

 

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一言メッセージ

ケープ・コーストは奴隷貿易の中心地でした。英国を中心にした三角貿易による莫大な富の蓄積は先進国に産業革命をもたらし(ワットなどは学校教育を受けていない職人階層だが発明には多くの支援者がいた)、経済発展を遂げました。一方でガーナのような途上国は未だに水道、電気などインフラの未整備や、職を得ることの困難さなど生活は厳しく、農業も灌漑がなく、ごく小規模であるのが実態です。途上国の人は知識や能力が劣っていると勘違いしている人が少なくありませんが、現地では縫製(写真を示してのオーダーも多い)、廃棄された乗用車の再生など、先進国とは異なった知識や能力が必要で、先進国の人間が現地で役に立つということではありません。

一方、ガーナの学生(高校以上は寮生活)は素直で明るいのが印象的です。また、美術(鋳造、木彫)-写真の鷲は棺桶- や音楽のような歴史のある優れた文化に接することができます。例えば音楽は、楽譜の忠実な再現や、ユニゾンで合わせるのではなく、各個人の感覚と個性を組み合わせて全体を豊かなものにすることが重要です。

ガーナでの日々の生活(サッカー・ワールドカップの日独戦でドイツのテレビ解説者も同じことを言って問題になったそうですが、我々東アジア人は時々“チン・チャン・チョン”と言って馬鹿にされますが、)の中で、“ガーナ人”ではなく“○○さん”として接するようになることで、友人もでき、多様な価値観を理解することもでき、何ものにも代え難い経験でした。

日本でも途上国からの技能実習生をよく見かけるようになりましたが、是非、敬意を持って彼らに接してもらえればと願っています。

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